独り言

ナイロンラインの使い所を考える

今回はバスフィッシングのフロロカーボンラインとナイロンラインの使い分けのお話です。

バスフィッシングのラインを選択する際に、ベースとなるラインは一般的にはフロロカーボンラインだと思います。

ではフロロカーボンラインだけで釣りが成立するかといえば、決してそうではありません。

フロロカーボンライン、ナイロンライン、PEライン、それぞれのラインを使い分けることでルアーのアクションを良くしたり、根掛かり等のトラブルを減らしたりする事ができます。

 

まずナイロンラインの特徴としてフロロカーボンラインと比べると

  • 糸が伸びやすい(フロロは初期伸度が少ない)
  • 糸の比重が軽い
  • 同じポンド数だとナイロンの方がしなやかである
  • 吸水性がある為フロロより劣化が早い
  • (一般的には)フロロの方が根ズレに強い

5つの特徴があります。この5つの特徴を理解した上で、自分の釣りにあった糸を選ぶ事が大切です。

 

 

ナイロンとフロロを使い分ける上でのキーワードは

  • ルアーの浮力を活かしたいのか、殺したいのか
  • ラインの初期伸度が必要なのか、不要なのか

この2点を軸に私は糸を選択しています。

 

 

浮力に関しては

これからの低水温期に活躍するサスペンドシャッド、ジャークベイト、ビッグベイトの釣りはハイシーズンよりもゆっくり動かすケースが増えてきます。

その際にフロロを使用すると糸の比重の影響で、自分が思っているよりも深いレンジにルアーが入ってしまったり、サスペンドのつもりで使っていたルアーがロングキャストするとシンキングになっていたりします。

こういった場合はナイロンの出番です。比重がフロロに比べて軽いのでルアーの浮力に影響を与えづらく、ラインにしなやかさがあるのでワンランク上の強度の糸を使えるため、魚とのやりとりも安心できます。

また、オカッパリでは深いところから浅いところに向かってルアーを引いてくる事になります糸の影響で必要以上にルアーが沈みすぎない、糸の強度を上げられることは根掛かり防止、根がかった際の回収率アップにつながるので、特にオススメです。

DRTのシャトル等の水深が比較的浅いところで使うスイムジグも20lbくらいのナイロンを使うことで糸の比重と太さによる抵抗で糸が沈みすぎないようにすることでルアーの力を最大限引き出す事ができます。

 

トップウォータープラグに関してもルアーを操作していて糸の伸びが気にならない太さのナイロンラインを選択しましよう。

 

 

初期伸度に関しては

クランク、バイブレーション等の巻き続けることの多いハードプラグの場合、

針の貫通性、竿の固さに応じて糸の伸度があった方がいいのか、それとも無い方がいいのかを考える必要があります。ナイロン、フロロそれぞれの糸で、どの太さの糸が自分のタックルに最適かは自分で探すしかありません。

例としてあげると

小型クランクを使用していた際に、フロロの8lbだと糸の伸度がありすぎてトレブルフックがバスの口に貫通しない場合にフロロの10lbにあげるとフッキング率が劇的に向上したりすることもあります。

今ではグラス、低弾性カーボンの竿でクランクを巻く事が多いですが、比較的弾性率の高い竿を使っていた大学生時代にはバイブレーションの初期掛りの良さを向上させるためにナイロンライン14lbを使用していました。フロロ14lbを使っていた時より、明らかに掛かるバスの数が増えました。

両方の経験とも、釣行中に竿を変えることができない状態でフッキング率を上げるために考えて実行しました。糸を変えただけで釣果が変わる貴重な体験でした。

だいぶ昔の経験で実釣のブログ記事がないのが残念ですが、ちょっとした糸の違いで釣果に影響を与える力が糸には間違いなくあります。

 

 

 

カバー撃ちの場合は

至近距離での釣りが多くなる為、竿先からルアーまでの距離が短くなります。したがって初期伸度があることによる感度が悪くなるデメリットが受けにくくなります。

加えてナイロンラインの太さを変えることで初期伸度を調整する事ができます。

逆に糸が伸びる(クッション性がある)ことでフッキングの衝撃をロッドの曲がりだけではなく、糸でも吸収してくれるので至近距離でのアワセ切れを防止する効果もあると私は考えています。

今までいろんなラインを使ってきましたが、16lbのフロロカーボンよりも強い糸で扱いやすい糸という事で使い始めたのが、GTRウルトラの20lb(ナイロン)です。

次回はGTRウルトラのお話を記事にしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。