いよいよあと1か月後に迫った『バサーオールスタークラシック』
コロナウイルスの影響が心配ですが、ウイルスが終息してくれることを期待しつつ開催日を待ちたいと思います。
さて、タイトルでもちらっと触れましたが皆さんはバサーオールスタークラシックで印象に残っている内容って何かございますか??
私は2015年の福島健プロの
『94.7%を1タックルで戦い抜いた怪物、福島健の切り捨て力』
この記事がとても印象に残っております。

エバーグリーンさんのHPより
内容を簡単にお話しすると
二日間行われる大会で初日はデッキに3タックル、二日目は1タックルのみ。
二日間で94.7%をリーダーレスダウンショットで戦い抜いたという戦略です。
当時の記事がsiteBには無いようなので福島プロの大会時のブログのリンクを貼っておきます。
https://www.fukushima-ken.com/2015/10/28/3570/
当時のバサーの記事で福島プロが語っていたことで印象的だった内容です。
- リーダーレスダウンショット以上に釣れるリグはない
- 釣果が落ちるリグを使っても時間の無駄でしかない
- 1タックル勝負はロッドからルアーに至るまで、すべてのタックルを信頼していないとできない
- ストレージからサブタックルを出した時点で負け
徹底してます。シンプルでかっこいい。
そんな福島プロの1タックル戦術ですが、集中力を極限まで高める要素が満載でそれが心理学的に証明されていることが多かったので紹介させていただきます。
突然ですが
ウィルパワー
この言葉を聞いたことはありますか?
ウィルパワーとは集中力を語るうえで欠かせないキーワードです。
ウィルパワーには容量があり、集中力を使っている時に少しずつ消耗していきます。
長時間、集中力を維持するためにはウィルパワーを増やす、もしくは節約することが大切になってきます。
ウィルパワーの節約に関しては
- 意思決定の機会を減らす
- 動作、行動の習慣化
大まかにはこの2点が特に大切になります。
意思決定の機会の話を例として挙げるならアップルの創業者スティーブ・ジョブズが同じ服を何着も用意し、徹底して同じ服しか着なかった話が有名ですね。
今回の福島プロの例に当てはめると1タックルに絞ることで意思決定の機会を減らし、長年培われてきた釣りの技術により、釣りの動作が高度に習慣化されています。
まさにウィルパワーを節約するのに最適な状態と言えます。
加えて集中力を高める場所づくりに関しても福島プロは最適な環境を作っています。
集中したい対象以外は何も無い環境を作ること
私の場合は学生時代、試験勉強をしようと勉強机に向かったのは良いものの、棚においてある卒業アルバムや漫画が気になり勉強をせずに漫画ばかり読んでいました。
今思えば全く集中できない環境だったと感じております。
福島プロに当てはめるとボートデッキ上に初日は3タックル、二日目は1タックルという断捨離された物が圧倒的に少ない環境が魚を釣ることだけに集中できる状態を作っています。
最後にもう一つだけご紹介させていただきます。
『プライミング効果』
プライミング効果とは観念によって人の行動は変わるという理論です。
釣り人で例えるなら
たくさんの魚を釣ってきたクランクベイトは
- 塗装が剥がれたり、リップが削れたり、ボロボロになったとしても、そのルアーばかり投げてしまう
- 違うメーカーの似たようなコンセプトのクランクベイトが新しく発売になったとしても、ボロボロのクランクベイトの信頼には敵わない、
- さらに言えばボロボロのクランクベイトと同じものを新品で購入したとしても使う気になれずにボロボロのクランクベイトばかり投げてしまう。
そんな経験ってございませんか??
これはそのクランクベイトで釣れた経験が脳に蓄積され、
このクランクベイトなら釣れる!!
という一種の暗示にかかっている状態です。
福島プロのリーダーレスダウンショットの釣りに関しては2012年のオールスタークラシックでも同じような釣りをしています。(そのときはテキサスリグで99%がテキサスリグだったとか)
その時は風が当たりすぎて濁りが入ってしまったため、結果がでなかったようですが、
- タックルへの信頼
- 釣り方の実績
- 釣れる環境の把握(風で濁らなければ釣れる)
9日間のプラクティス、長年の経験により、一種の暗示によって集中力を高めることに繋がったのではと勝手ながら想像していました。
これまでのことをまとめると
釣りの集中力を保つには特に以下の4点が重要になると思います。
- 必要最小限のタックルしかボートデッキの上に置かない
- 使う釣り具に関しても自分の信頼のおけるものを使う
- 釣り動作の習慣化(キャスト技術の向上、船の操船技術の向上)
- 釣れる経験をたくさん積む
今年のバサーオールスタークラシックはどんなドラマがおきるのか今から楽しみですね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。